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山鹿優真氏、竹尾透教授らの研究グループが高濃度アルブミンを用いた体外受精培地を開発

遺伝子改変ラットの簡便な輸送法として、精子の冷蔵保存技術がある。精子を冷蔵輸送することにより、ラットの生体輸送において生じる微生物学的統御、実験動物の輸送、動物愛護福祉の課題を解決できる。

しかしながら、冷蔵保存したラット精子は、保存期間が延長することで受精率が低下するという課題があった。

そこで、山鹿優真氏(博士課程2年、資源開発分野)、竹尾透教授らの研究グループは、ラット冷蔵精子における受精能低下の改善に取り組み、高濃度アルブミンを用いた体外受精培地が受精率を高めることを明らかにした。
本知見は、ラット精子の冷蔵輸送技術の実用化に貢献し、遺伝子改変ラットの効率的な輸送法への応用が期待できます。

【論文】

High-concentration bovine serum albumin enhances fertilization ability of cold-stored rat sperm

Katsuma YAMAGASatohiro NAKAONobuyuki MIKODAJorge Mario SZTEINNaomi NAKAGATAToru TAKEO
Journal of Reproduction and Development, 2024

DOI: https://doi.org/10.1262/jrd.2023-085

【問い合わせ】
竹尾透教授
生命資源研究・支援センター資源開発分野
takeo(*)kumamoto-u.ac.jp
*を@に置き換えてください。