竹尾透教授らの研究グループがラット精子の冷蔵輸送技術を開発
ラットは、実験動物としてマウスの次に利用されており、医学・生命科学研究における重要なバイオリソースです。資源開発分野の山鹿優真氏、中尾聡宏研究員、竹尾教授、生殖工学共同研究分野の三小田伸之研究員、中潟直己教授らの研究グループは、ケルセチンが冷蔵保存したラット精子の運動性や受精能の維持に有用であることを発見し、本技術を活用してラット精子の冷蔵輸送技術を開発しました。本技術を活用することで、ラットの生体あるいは凍結試料の輸送が不要になり、簡便な遺伝子改変ラットの輸送、ラットリソースを活用した国内外の共同研究の推進が期待できます。
論文:
Katsuma Yamaga, Satohiro Nakao, Nobuyuki Mikoda, Hidetaka Yoshimoto, Ena Nakatsukasa, Naomi Nakagata, Toru Takeo
Sci Rep 11, 22641 (2021). https://doi.org/10.1038/s41598-021-02166-6
【お問い合わせ】
竹尾 透
熊本大学 生命資源研究・支援センター
動物資源開発研究施設(CARD)
資源開発分野 教授
〒860-0811 熊本市中央区本荘2-2-1
Tel: 096-373-6564 Fax: 096-373-6566
E-mail: takeo (@) kumamoto-u.ac.jp
HP:http://irda.kuma-u.jp/divisions/reproductive_engineer/reproductive_engineer.html