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中尾聡宏研究員・竹尾透教授の研究グループが排卵中および排卵後に受精しやすい時期があることを発見

 当センター資源開発分野の中尾聡宏研究員、伊藤琴乃修士(大学院医学教育部博士課程2年)、須賀原千明修士、竹尾透教授、生殖工学共同研究分野の中潟直己特任教授、京都大学医生物学研究所の渡邊仁美助教、近藤玄教授は、マウスを用いた検討により、排卵中あるいは排卵後に、受精しやすい時期(受精適期)があることを明らかにしました。また、受精適期に交配を行うことで、受精卵の作製効率が3倍に増加することを明らかにしました。

 本技術は、実験動物や家畜の繁殖、生殖医療における不妊治療において、受精効率を高める技術として応用が期待されます。本研究成果は、令和5年2月6日付の米科学誌「PLOS ONE」電子版において公開されました。

*本研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の創薬基盤推進研究事業「マウスバンク機能の拡充による創薬イノベーションの迅速化」、日本学術振興会科学研究費助成事業、および京都大学ウイルス・再生医科学研究所の再生医学・再生医療の先端融合的共同研究拠点事業の助成を受けて行われました。

 

【論文情報】

Synchronization of the ovulation and copulation timings increased the number of in vivo fertilized oocytes in superovulated female mice

Satohiro Nakao, Kotono Ito, Chihiro Sugahara, Hitomi Watanabe, Gen Kondoh, Naomi Nakagata, Toru Takeo

PLOS ONE, https://doi.org/10.1371/journal.pone.0281330

【熊本大学プレスリリース】

https://www.kumamoto-u.ac.jp/whatsnew/seimei-sentankenkyu/20230208