田村 勝(たむら まさる)

客員教授;生命資源研究・支援センター ゲノム機能分野

所属(本務先)

理化学研究所 バイオリソース研究センター マウス表現型解析開発チーム チームリーダー

熊本大学 生命資源研究・支援センターとの関係

マウス表現型解析法の標準化・共通化を進めると共に、熊本マウスクリニック、日本マウスクリニックとして国内マウス表現型解析の基盤整備に協力している。

研究内容

理研BRC・マウス表現型解析開発チームは、ヒト疾患病態の総合理解と遺伝子機能解明を目指し、遺伝子変異マウスの網羅的な表現型解析事業、"日本マウスクリニック (JMC)"を実施しています。JMCでは、400項目以上を解析する体系的な表現型解析プラットフォームを整備し、バイオリソース研究センターに寄託された遺伝子改変マウスなどのマウスリソースの表現型解析を行なうと共に、国内研究コミュニティーに表現型解析プラットフォームを提供しています。このことにより遺伝子改変マウスに新たな表現型が見出され、新規ヒト疾患モデルとして再評価されることが期待されます。また、ヒト疾患臨床データとマウス表現型情報の対応づけを行ない、国内のマウスリソース付加価値をより一層向上させ、マウスリソースの整備および知的基盤整備を行なっています。さらに遺伝子ノックアウトマウスの表現型解析を通して哺乳類全遺伝子の機能を明らかにする国際協調研究プロジェクト、国際マウス表現型解析コンソーシアム (International Mouse Phenotyping Consortium: IMPC)に参加しています(Meehan et al., Nature Genetics 2017; Dickinson et al., Nature 2016)。加えて国際基準マウス表現型解析と成り得る表現型解析法、例えばX線による軟組織高解像度イメージング解析法や新規行動解析法などを開発しています。

研究室へのリンク

http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/anatomy/embryology/index.html