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野田大地准教授らの研究グループが受精に関与する新規タンパク質を発見

 

精子は、卵子を覆う透明帯と呼ばれる殻を通過し、卵細胞膜と結合・融合することで受精が完了する。野田大地准教授らの研究グループは、精子膜タンパク質であるDCST1/2を欠損(KO)させたマウス精子では"卵細胞膜との融合能力"が、脊椎動物の中でマウスから離れているゼブラフィッシュでDcst1/2をKOした精子では"卵細胞膜との結合能力"が失われることを発見した。本研究は、DCST1/2が動物種を超えて受精において役割を担うことを示た点で意義がある。さらに本論文では、DCST1/2が相互作用することも明らかになった。野田准教授は、『今後、これらの知見を活かして、受精メカニズムの解明をさらに進めていきたい』と話している。

【参考論文】

Noda T, Blaha A, Fujihara Y, Gert KR, Emori C, Deneke VE, Oura S, Panser K, Lu Y, Berent S, Kodani M, Cabrera-Quio LE, Pauli A, Ikawa M. 

Sperm membrane proteins DCST1 and DCST2 are required for sperm-egg interaction in mice and fish. 

Commun Biol 5, 332 (2022).          

https://www.nature.com/articles/s42003-022-03289-w

【お問い合わせ

野田大地

熊本大学生命資源研究・支援センター

生殖機能学分野

https://reproductive-biology-kuma-u.jimdofree.com/